みなさんお気付きだろうが、わたしはとてもめんどくさい女だ。

 

現実のわたしは難しい言葉を使いたがる。人にわかりやすく、理解して欲しいのにも関わらず間違った難しい言葉を使って自分だけ満たされた気分になろうとして、相手の顔を見、ハッと我にかえるのだ。

 

仕事先の16歳の男子高校生と話す機会がよくあり、異様に懐かれるので話を聞いてやることもしばしば。彼は実に単純で、純粋なスカしてカッコつけた今時の男子高校生である。

 

わたしは私立の中学に通っていた為か、同級生の男子はみんな地味目な人が多かった。ワックスをつけて毛先を遊ばせている男子は、当時ごく一部だったのだ。

 

だが彼の学校は違うらしい。そして彼もわたしの今まで見てきた男子高校生とはかけ離れた男の子であった。

 

最近の男子高校生は、おしゃれだ。

芸人の単独だかイベントだかのTシャツとジーンズで毎回出勤してくるわたしを鼻で笑うかのように、「なんでおしゃれしないんすか?」とおしゃれ男子高校生は聞く。

 

何故かって?部屋着で来たから。逆に何でバイトにおしゃれしてこなきゃいかんのか?と問いていたら、上司が「お前(男子高校生)はガキだな。大人になるとこういうのが良くなってくるんだ。俺が社員じゃなかったらこいつみたいな格好でも余裕で来れる。」と言っていた。その瞬間、21歳と16歳の戦いを垣間見た18歳なのであった。

 

だが、男子高校生といっても、いろいろなタイプがいるのだ。大変だ。わたしが見てきた男子学生からはかけ離れて、彼らは見た目も中身も「イマドキ」なのだ。

 

ということを常日頃人間観察をしているせいで、先ほどの21歳上司から「お前はめんどくさいんだよ」とお叱りを受けてしまった。

 

めんどくさい女、と聞くと、「わがまま」「自分勝手」というまあありきたりなめんどくささを感じさせるが、わたしは考えて考えた末にこう言った発言を日常的に発するので、頭の良さそうな(実際底辺半ニート学生)小難しそうな女だと思われているのだ。

 

そういう女すぎて「お前、ニーチェとか好きだろ」と言われるくらい。

 

「はいそうです、哲学者になりたかったんだ、中学生の頃。」と言ったらどうせまためんどくさい女、って思うんだろ?お前らは。